天然石を持つ楽しみは、その美しい色や形を味わうこと。
しかし紫外線などを長時間当ててしまうと退色してしまう可能性※もあり、保管には注意が必要です。
退色といっても、数時間や数日で真っ白!というのではなく、徐々に色が褪せていく感じで日頃の保管に少し気をつければ大丈夫。
まずは、どの種類の石が光に弱いのかを把握しておきましょう。
淡い色の天然石は光で退色しやすい
当ショップで販売している天然石の中で退色しやすいのは、クンツアイト、フローライト、モルガナイト、トパーズですが、他の種類でも淡い色の石は気をつけた方がいいと考えてください。濃い色でも、カルサイト、マラカイト、クリソコラ、ラピスなど硬度の低い石、アメジスト、濃い色のフローライトも光に当てっぱなしだとゆるやかに退色します。
天然石の退色を防ぐ方法
- 日当たりのいい所に長期間置かない
- 飾る場所は日陰
- なるべく箱に入れて保管
退色を防ぐには遮光保管するのが一番。高価なもの、絶対退色させたくないものは箱に入れて保管します。見たい時だけ箱から出すぐらいでちょうどいいです。
あと値段に関係なく、クンツアイト、ヒデナイトなどの極端に光に弱い天然石は、必ず箱に入れて保管してください。
飾る時は日陰に置く
色のことは気になるけど、飾るために買った石や外に出して眺めていたい石もありますよね。
クンツアイトなどの極端に光に弱い石でなければ、見たい時だけ光の当たる場所に出して
普段は日陰の棚に出しっぱなしでも大丈夫。あまり手に取らなくなった頃に、箱や引き出しにしまってください。
楽しむためにお迎えした石ですから、あまり神経質になっては本末転倒です。ほとんどの天然石は、数時間、数日置きっぱにしたぐらいでは退色しません。
日当たりのいい所に長期間置きっぱなしにしない。
基本、これだけ守っていれば大丈夫です!
天然石ブレスレットの退色
当店ではもう販売していませんが、ブレスレットの場合について少し。昔、クンツアイトのブレスを毎日1年以上身に付けていたことがあります。1日中戸外で活動する時もつけていたので相当紫外線は浴びていました。
その結果、色は抜けましたがゆるやかなスピードだったのでスカスカの色になる前にブレスのお役目が終わりました。もっと早く色が抜けるかと思っていたので意外でした。
ブレスは身につけてナンボです。気になるなら出動回数を減らせばいいだけなので、自分の気持ちと相談して決めればいいと思います。高価なブレスに何かあってはと思うなら身につけなければいいだけの話で。
ちなみに、水で洗って色が落ちたというのは染めてある石ですのであしからず。最近は白っぽい石を染めてるだけのビーズが多いので注意してください。
あとカルサイトのような硬度の低い石のビーズも、水で洗うと表面が溶けてツヤがなくなり色が抜けたように見えます。
いくらブレスでも光で退色するのは、毎日つけて数ヶ月〜1年ぐらいしてようやく気づく程のスピードです。コレクション目的でないなら身につけて楽しんだ方がよいと思います。
天然石の特性を知っておこう
光に弱い、水に弱い。種類によって天然石や鉱物の特性は様々です。初心者のうちは、購入した際に扱いや保管に気をつける必要があるか聞いておくといいでしょう。石の種類がわかっていれば、自分で調べてみると勉強になります。
適切な保管方法を知っておくと、ずっと美しいままで天然石をキープ出来るのでぜひ実践してみてくださいね。
※注 退色してしまう可能性について
現時点では、天然石や鉱物の退色についての客観的なデータがなく、必ず退色すると言えないので「可能性」と表記しました。
この記事の内容は店主の20年ほどの経験から得た見解です。退色しやすい天然石はここに掲載した以外にも多数あり、当店で扱っていない種類は省略しました。あらかじめご理解の上、参考にしてください。