今年のサンマリーショーで個人的にツボにハマった石がスウェディッシュブルー。
存在自体は知っていたもののカボションでしか見た事がなかったので最初、掘り出したままの原石を見た時は軽く衝撃でした。
ブルーのグラデーションとコントラストが美しく、所々に透明な箇所があってクラックがキラッと反射した瞬間、見事にノックアウト!
最初は自分の勉強用に1個買って終わるはずが、西日が痛いぐらい眩しい宿の部屋でしげしげと眺めているうちに惑わされたのか「これは欲しい人いるかも!」と翌日、ショップ用の仕入れに走りました。(笑)
今、ショップに出ているのは厳選したもので、しっかりグラデーションがあり、ツヤ&透明感もある美品たち。
というのは、さすが産廃※だけあって見た目がワイルドなものが多いのです。
店主が勉強用に買ったものは、側面には砂がビッシリ中にもパラパラと砂粒。見た目は良くないですが「穴掘って地中に廃棄した 」感がよく解ります。
深く濃いブルーのグラデーション。透かして見るとグリーンブルーになる独特の質感を持つガラス質。
なぜここまでスウェディッシュブルーに惹かれるのか。
直感的に心惹かれるモノには、興味深い事が潜んでいる事が多いのでじっくりこれから探ってみようかと。
そうそう、たくさんの原石を見て感じたことがあって、見た目という部分ではアンダーラクリスタルと共通する所が多いこと。
土に埋められた(廃棄された)ガラスってこうなるんだ〜と改めて感じました。
※産廃(産業廃棄物)
中世から1800年代にかけてスウェーデンの製鉄所から出たガラス質のslag(副産物)を廃棄のため地中に埋めたものを、近年になって掘り出したのがスウェディッシュブルー。ベリィスラーグ石とも呼ばれる。